小型レイアウトプラン集
小判型を基本にした平面プラン10選
ベースサイズ900×600mmという小型レイアウトの定番サイズに、小判型エンドレスを基本としたレイアウトを10プラン紹介します。前回の「小型レイアウトプラン集2」で紹介したロングランを視野に入れた運転派プランでは、立体交差を用いてできるだけ走行距離を稼ぐようプランニングしていましたが、小型レイアウトでの立体交差は勾配の始まりや終わりの縦曲線が急になりがちで脱線が多発することや、上りでの速度低下・下りでの加速によって興覚めすることもあるため、平面でのレイアウトプランを考えてみました。ポイントを使用して駅や引き込み線を作っているプランもありますが、コンセプトとしては走らせている列車をコーヒーを飲みながら手放して楽しめるレイアウトとしています。
ちなみにここで紹介しているレイアウトプランはTOMIXファイントラックを使用したもので、プラン構成上なじませ繋ぎをを使用している箇所がありますことをご了承ください。また使用レール数につきましては、必ずしも最安値での構成ではありません。(例:ストレートレール70mmを2本使用して140mmを作っている。等)使用レール種類につきましても誤植や勘違いの可能性がございますので、構成の際は自己責任でお願い致します。
・小判型レイアウトプランその@
〜基本のエンドレスレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのA
〜引込線のあるレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのB
〜スイッチバック風のレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのC
〜信号所と駅のあるレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのD
〜2本の引き込み線のあるレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのE
〜小型のベースボードで組む複線レイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのF
〜複線と終端駅の雰囲気を味わえるレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのG
〜曲線区間で交換を行うレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのH
〜交換駅のあるレイアウト〜
・小判型レイアウトプランそのI
〜駅から分岐した専用線のあるレイアウト〜
小判型レイアウトプランその@
〜基本のエンドレスレイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S70×2
・S280×2
・C243-45×8
ポイントも使用せず小判型のエンドレスを組んだだけのレイアウトです。手放しでストレスのない運転を楽しむというコンセプトならこの形態が究極とも言えます。確かに線路配置はシンプルですが、その分情景を作り込むスペースが取れるため、バスターミナルなどを作ったり街並みの部分を大きく取りたい方に向いています。
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S18.5×1
・S70×2
・S99×1
・S140×2
・S280×2
・C243-45×8
・C243-15×1
・PR280-30改×1
プラン@のエンドレスの中に引き込み線を設けたレイアウトプランです。作例では駅を設置しており、有効長は2両編成分を確保してあります。こちらも情景を作る部分を多くとれますが、ただのエンドレスでは物足りない、運転に少し変化をつけたいという方におススメです。
小判型レイアウトプランそのB
〜スイッチバック風のレイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S70×3
・S140×1
・S280×3
・C243-45×8
・C243-15×2
・PR280-30改×1
・PR541-15×1
エンドレスにポイントを2つ組み込み、スイッチバック駅風に仕立てたレイアウトです。ただし実際のスイッチバックとはポイントの位置関係が逆になっており、あくまで「風」ということにしております。900o×600oのベースボードで本来のスイッチバック駅の配線を行うなら「小型レイアウトプラン集2」のスイッチバック駅のレイアウトのように組むことになります。模型ということで割り切って製作するか、手前部分を工場などの構内としてまとめて製作する方法もあります。
小判型レイアウトプランそのC
〜信号所と駅のあるレイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S70×2
・S99×1
・S140×3
・S280×2
・C177-60×3
・C243-15×1
・C280-15×1
・C243-45×8
・PL280-30改×1
エンドレスから内側に分岐し、半周回る引き込み線のあるレイアウトです。分岐後しばらく本線と並走するので、分岐部分に安全側線や詰所を作ってあげると信号所の雰囲気が出そうです。また駅の手前側にある程度の余裕があるので、駅前の風景の作り込みも楽しめます。そのままでは列車の交換はできませんが、信号所で退避する普通列車の脇を優等列車が通過していくようなシーンも面白そうです。ただし内側の線路にはミニカーブレールを使用しているの入線させる車両に注意が必要となります。
小判型レイアウトプランそのD
〜2本の引き込み線のあるレイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S33×1
・S70×3
・S280×3
・C243-45×9
・C280-15×1
・PL280-30改×1
エンドレスからカーブポイントで分岐し、その先に2本の引き込み線があるレイアウトです。カーブポイントは直線区間を長く取れることで小型レイアウトでは重宝しますが、曲線半径が大きく使いづらいという側面もあります。しかしC243を使用した作例で画像のような感じですので、900o×600oのレイアウトでも十分導入可能です。また内側へ分岐する線路もプランCではミニカーブレールを使用しましたが、こちらはC243で分岐するので走行できる車両も多くなっています。
小判型レイアウトプランそのE
〜小型のベースボードで組む複線レイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S140×2
・S280×2
・C243-45×8
・C280-45×8
・PR541-15×2
900o×600oのベースボードで複線レイアウトを組んでみたというものです。外側の曲線にC280を使用しているので、縦・横共にベースボードいっぱいまでレールが広がっています。プランではポイントを組み込んで渡り線を作っていますが、レイアウト中に駅などへの分岐もないので特に必要がないなら省いても構わないでしょう。前述の通りスペースいっぱいまで使用しているので、実際に作るならフレキシブルレールを使用して一回り小さな曲線を作るか、もうワンサイズ大きなベースボードを使用するほうが自然な情景を作ることができると思います。
小判型レイアウトプランそのF
〜複線と終端駅の雰囲気を味わえるレイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S33×1
・S70×2
・S99×1
・S140×2
・S280×2
・C243-45×7
・C280-45×6
・PR541-15×2
複線レイアウトの半円を残しつつ行き止まり式の駅を導入したレイアウトプランです。複線ではないので常時2列車の同時運転はできませんが、複線と単線の両方の雰囲気を味わえたり、「動画」で紹介している派生形のプラン(奥で引き込み線を本線に合流させる)を組むことにより複線部分を長い交換区間と見立てるなど1つのレイアウトで様々な楽しみ方ができるプランとなっています。
小判型レイアウトプランそのG
〜曲線区間で交換を行うレイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S33×1
・S99×2
・S140×2
・C177-30×1
・C243-15×1
・C243-45×10
・PL280-30改×1
・PR280-30改×1
曲線区間の前後にポイントを設置して待避線を設けたレイアウトです。待避線の機能を曲線区間で処理できるので、交換設備を取り入れながらも中央の直線や左の曲線部分を自由に使うことのできるプランとなっています。ただし駅を作る場合はホーム等は自作となるので、工作難易度は上級者向けといったところでしょうか。
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S33×1
・S70×2
・S99×1
・S140×1
・S280×2
・C243-15×1
・C243-45×7
・C280-15×2
・PR280-30改
・PL317/280-45
直線区間を使用して交換駅を設置したオーソドックスなプランとなっています。通常ファイントラックを使用した交換駅はPR/PL541-15を使用することになりますが、それだと交換できるのは1両の車両がやっとといったところで、このプランでは2両編成の車両を交換させるため、トミックスのPR280-30を改造したポイント及びカーブポイントの使用が前提となっています。【PR/PL280-30の改造方法はコチラの動画をご覧ください】
小判型レイアウトプランそのI
〜駅から分岐した専用線のあるレイアウト〜
■使用レール
TOMIX Fine Track
・S18.5×1
・S33×1
・S70×3
・S99×1
・S140×3
・S280×3
・C177-30×1
・C177-60×3
・C243-15×1
・C243-45×6
・C280-15×2
・C280-45×8
・PR280-30改
・PL280-30改
・PR541-15
交換設備を持つ駅からレイアウトの内側へ引き込み線が伸びているプランです。手前の駅の部分は2列車の交換が可能で引き込み線と併せて3線の構内を有しており、旅客+貨物取扱といった賑やかな駅の演出が可能です。内側へ伸びた引き込み線の周囲には比較的余裕があるので、これを専用線に見立てて工業地帯のレイアウトとするのも面白そうです。
【Nゲージ】小型レイアウトプラン10選【まったり観賞派向け】