とさでん交通(土佐電気鉄道) TOSADEN
撮影地:はりまや橋交差点付近にて。ダイヤモンドクロスがあるはりまや橋電停付近はひっきりなしに電車が行き交う。
「ごめん」「いの」の行き先表示で有名な土佐電気鉄道は高知市のはりまや橋を中心に東西南北に走る路面電車を運行している。南北に走る桟橋線はJR高知駅前〜桟橋通5丁目と高知市中心部を繋いでいるのに対し、後免線は南国市のはりまや橋〜後免町、伊野線ははりまや橋〜いの町の伊野といったように高知市近郊の都市からの路線がある。路線総延長は25.3kmであり、広島電鉄の宮島線を除けば路面電車の市内線では日本一の規模を誇る。
料金は市内均一区間と距離制運賃の2つがあり、はりまや橋から桟橋線全線と後免線の介良通、伊野線の曙町東町までは190円でそれ以降は距離制の運賃である。しかし全線通して伊野線、後免線の最大運賃を超えることはなく、後免町〜伊野間を乗っても後免町〜はりまや橋と同じ450円で乗車できる。運行頻度が高く、市内区間ではほぼ待ち時間なしで乗車できるが、後免町〜伊野を通して運行する電車はなく、途中駅で乗換えが発生する。乗り換えの場合は指定の乗り換え停留所でそれまでの料金を支払い、運転手から乗換券をもらって次の電車で差額(差額がない場合は乗換券のみ)を渡して下車する。近年はICカード「ですか」の導入によってこの乗り換えにかかる手間がなくなり、スムーズな乗車ができるようになった。
また、主に土日を中心に外国型電車や維新号の運転を行っており、はりまや橋電停のダイヤモンドクロッシングを曲がって高知駅前〜県庁前などを運行する。