|
今回の小ネタはトミーテックから発売されている鉄道コレクション『国鉄101系鶴見線3両セット』をプチ加工するゾ♪というものですo(^-^)o このセットは元から精巧にできており、近年発売された鉄道コレクションの中でもかなり良い仕上がりになっていると思いますが、そこにひと手間かけてジオラマでも活躍できるモデルにしてみます。コンセプトとしてはディスプレイモデルとして鉄コレの域を出ない加工、つまりN化はせず墨入れやウェザリングだけで仕上げようと思います。
|
|
まずは中身から。国鉄クハ100-83です。
|
|
そしてモハ100-114です。汚して没になる前の最後の姿とでも言いましょうか(;´Д`A
|
|
とりあえず製品構成を見るために分解です。通常のNゲージ同様はめ込み式の窓ガラス、屋根はねじを外せば簡単に取れます。塗装に備えてさらにベンチレーターやパンタグラフも一度バラバラにしてしまいます。
|
|
まずは簡単に行える屋根の塗装から。元々のプラっぽい質感を消す意味でもこれは効果的です。今回はグリーンマックスの35番ダークグレーを使用しました。
|
|
続いて先ほど分解したパンタグラフのパーツを1つずつ塗装していきます。台座は明灰色、すり板はガルグレー、その他はシルバーを使用しました。これも手元にあるGMのパンタを使ってしまえばすぐにリアル感が手に入るのでしょうが、今回はパンタグラフを可動式で設計していただいたトミーテックさんに敬意を表して既製品は使用しません。 因みに奥に見えるのが通常の鉄コレのパンタグラフ。成型色のままなのでパーツごとに色を塗るだけでこれほど違いが出ます。 既に写真で出てしまったのでもう1つの加工ポイントも紹介。リアリティの向上と連結間隔を狭く見せるために妻面に幌を装着しました。
|
|
いよいよウェザリングです。先ほど塗装した屋根にグレーとブラックを程よく混ぜたものをエアブラシでごく薄く吹いていきます。本来この汚し方は気動車やトンネル区間の多い路線を走行する車両に行うものですが、老朽化による汚れの再現を狙って行いました。写真だと全面真っ黒に見えてしまいますが、グラデーションがついており元の屋根の色にうっすら黒っぽさが乗っているだけです。 さらにその上からパンタグラフから飛散した鉄粉やスパーク時の汚れとなる色を進行方向に吹いています。スピードの出ない鶴見線ですがメリハリをつけるためやや伸ばし気味で(^^;) 色についてはウッドブラウンとキャメルイエロー、焼鉄色を適度に配合して明るめの茶色を作っています。
|
|
3両の屋根を繋げてみました。モハの屋根に乗っているシルバーの物体は私が参考にした資料にたまたま載っていた得体の知れない物体。もしかすると廃車後になんらかの箱が置かれていただけかもしれません(-ω-;)
|
|
パンタからの汚れは中間車の妻面にも盛大に飛散しています。そしてドアゴム部分や雨樋下、各所出っ張った部分の下部に雨による汚れを墨入れで再現し、最後につや消しクリアーを吹くと完成ですヽ(^◇^*)/
|
|
作業時間は1時間ほど。買ったっきり箱から出さずに仕舞ってある鉄コレも、やる気さえあれば手軽にディテールアップを行うことができます。
増える一方の鉄コレを全てN化するなんてやってらんね〜ってアナタ。奥さんの目を盗んでちょいとした空き時間にどうですか?
|