高松天満屋のあった街〜琴電写真館〜
2014年3月末日、2001年9月から約12年間、高松市のメインターミナルである琴電瓦町駅ビルで営業を続けてきた高松天満屋が閉店しました。
コトデンそごうの跡地に入居し、高松市の新しい顔として市民に親しまれてきたデパートでしたが、2004年のピーク時を境に売上は減少し2013年
10月に閉店の発表がありました。閉店後は総合商社の双日グループによってビルは複合商業施設に生まれ変わることが決まっているほか、ロフトや
宮脇商店、ビームス、スターバックスコーヒーなど約20テナントは営業を継続することとなっています。
そんな高松天満屋の写真と、共に走る琴電の写真を集めてみました。
JR四国の高徳線栗林駅から見た高松天満屋。琴電琴平線をオーバークロスする高架の高徳線からは天満屋を始め
高松市内の街並みがよく見えた。市街地の中心部にそびえる地下3階、地上10階建ての建物はとても目立っていた。
どちらかというと裏手に当たる東口から伸びるのは屋島や八栗、志度へ向かう琴電志度線。落ち着いた雰囲気の町並みを
かすめるように電車は走る。
南北に伸びるのは琴電の本線とも言える琴電琴平線。朝ラッシュ時は7分半間隔で電車が走り、高松築港から栗林公園駅
まで複線化されている。そして写真の電車の上に見えるのはかつて存在したの市街地連続立体交差事業の遺構。本来は瓦町
駅は高架化され、東西を自由に行き来できるようになる予定だった。
屋島、獅子の霊巌から見た高松市街地。左端に写っているのが高松天満屋。やや左の超高層ビルは香川県庁、右端が
JR高松駅や高松築港駅のあるサンポート高松エリア。高松の市街地はサンポートや丸亀町を中心とした北エリアと瓦町を
中心とした南エリアに2分化されてしまっている。
レインボー循環バスなど南方面へ向かうバスは菊池寛通りやフェリー通りを経由せず天満屋脇の路地から大通りに出て行く。
閉店して間もない頃の高松天満屋。駐車場の料金案内やカルチャーゾーンの垂れ幕が掛かっていた枠が寂しげだ。天満屋閉店
と共にほぼ直結する常盤町商店街の衰退も懸念されている。2015年の春、新たな商業施設の登場により、瓦町エリアはかつての
ような賑わいを取り戻すことはできるのだろうか。