京王電鉄 KEIO
撮影地:京王線長沼駅にて。ニュータウンを背後に長沼駅を通過する準特急。
東京と八王子を結ぶ鉄道ということから京王帝都電鉄として開業し、当初は成り立ちの異なる京王線と井の頭線を有していた。その後東府中−府中競馬正門前駅の競馬場線、高幡不動−多摩動物公園駅の動物園線、北野−高尾山口駅の高尾線、調布−京王多摩センター駅の相模原線、そして京王新線の笹塚−新線新宿駅が開業するなど1960〜70年代にかけて一気に路線網を拡大していった。その後京王新線の都営新宿線相互乗り入れや相模原線の京王多摩センターと橋本駅間が開通し、現在の姿に至る。京王電鉄の特徴として、京王線はその成り立ちの経緯から軌道法によって建設されたため軌間が1,372mmの馬車軌間を使用しており、乗り入れ先の都営新宿線も軌間が1,372mmで建設された。一方で井の頭線については出立ちが異なるため狭軌(1,067mm)となっている。また京王新宿駅はJRを除く私鉄の中では乗降客数が最も多く、新宿一挙集中型の路線・ダイヤとなっていることからラッシュ時の混雑が日本一と言われ、京王新線の併走する笹塚−新宿間を除き全線複線の京王線ではその超過密ダイヤが問題となっている。実際朝ラッシュなどでは駅の停車時間が延びることから電車がダンゴ状態となる「鉄道渋滞」が発生し、続行列車がすぐ後ろまで接近している光景も珍しくない。