飼育について
ここではクーリーローチを飼育するために必要な設備やノウハウを説明していきたいと思います。 |
壱,必要設備
−水槽について
−濾過について
−底砂選び
−その他周辺機器
弐,飼育環境作りと購入に際しての注意点
−水槽のセッティング
−隠れ家について
−水草
−アクセサリー
−個体(クーリー)選び
クーリーローチは大型魚でもなければ肺呼吸も行いません。なので基本的に水槽の種類、材質にはこだわりません。
しかし、水槽の大きさは各社様々な規格の水槽が発売されていますが、クーリーなどの底モノにとっては水量よりはむしろ底の面積を重視して購入するようにします。
極端に言うと、600×300×230の水槽Aと、300×300×460の水槽Bとでは水量は同じですが、底面積の大きさで見れば断然水槽Aの方が大きく、底魚であるクーリーに適した水槽と言えるでしょう。
なお、アクリルかガラスかどちらが良いかという質問を受けますが、クーリーの場合、水槽を突き破ることもなく、大量飼育しない限り〜60cmが基本になってきますので、経済的な面からみてガラス製で構わないでしょう。
最近は各社からライトやフィルター付きのセットが多数発売されているので、それを使用するのも手だ。
フィルターですが、底面に酸素を多く必要とし、尚且つ底面の汚れもクーリーに悪影響を及ぼす可能性があるため、底面+上部といった組み合わせが一般的です。
しかし、水草と楽しむ場合、エアカーテンを導入する場合・・・と、百人百様のスタイルがあり、元に私も水草+外部フィルターと言った組み合わせですので、消灯時だけエアレーションを行うといった方法を取っています。
ただ、注意しないといけないのがクーリーのフィルターへの進入です。さて、久しぶりにフィルターを掃除しようかと思うと、必ずといっていいほどフィルターの中にクーリーがいます。もちろん吸い込み口にも吐出口もこれといった穴はないのですが、どこからともなく進入してくるようです(^^;) クーリーは急な流れに対する力(つまり滝登りですね)が強いので、外掛けフィルターの場合は特に注意が必要です。
セット水槽によく採用される外掛け式フィルターだが、あまり水面を高くしすぎるとフィルター内にクーリーローチが侵入する可能性がある。
・底砂選び
基本的に底砂は何でも構いませんが、餌を探す際にひげが傷つかないように、なるべく角の尖っていない物を選びます。またクーリーは砂によく潜るので、砂から顔を出す姿を見たいという人はなるべく軽くて目の細かい砂を選びます。(Ph的にサンゴ砂は×ですが・・・。)
手軽に入手できる大磯砂は角も丸く、、クーリーの体色が映えやすいため観賞にも適している。
他の熱帯魚同様、ヒーターは必須です。ただ、クーリーの飼育適温は固体にもよりますが、大体23℃といったところですのでサーモスタット別のヒーターの場合はちょっと低めに設定してやると調子が良いようです。
特に注意することはありません。水草水槽にするもよし、お魚メインにするもよしです。
クーリーは夜行性ゆえ、昼間は砂に潜ったり隠れ家にいることが多いです。絶対に必要というわけではありませんが、クーリーのことを考えると1つくらいはほしいところです。(あなたもスケルトンハウスで生活するのはストレスが溜まるでしょう?)
ショップで売っている土管のアクセサリーも良いですが、流木を組み合わせたり、水草を茂らせても隠れ家となります。
・水草
クーリー用・・・、の水草はありません。ただ、水草水槽にクーリーを導入すると水草間の埃を取ってくれるというメリットもありますが、根が張っていない水草は抜けてしまうということもあります。
前述のとおり、隠れ家となるようなものを中心に入れてもよいでしょう。
重要なところです。元気がよく、バンドが珍しいものを購入したいところですが、注文通りのクーリーを掬ってくれる確立はかなり低いといえます。掬うところを見学していれば分かることですが、クーリーは非常に逃げ足が速く、すぐにどこかに隠れてしまいます。しかし、逃げ足が速いクーリー=元気な固体ですので、すぐに掬えるような隅でじっといている個体のほうが危ないといえます。
購入の際は、「よく逃げ回る元気のいいやつ」が妥当です(;´▽`A``
赤虫、タブレット、フレーク。この3つが基本となります。私のところでは基本色にタブレット(コリドラス用)を与え、週に2回程度冷凍赤虫を与えるようにしています。上層を泳ぐ魚にフレークフードを与えているようなら、沈下具合を見て量を調節します。
クーリーは病気に強い方の魚といえます。老衰や餓死、飛び出しを除けば後述の出産失敗もありますが、死亡する確立はかなり低いといえます。白点病にしても尾腐れにしても、うちのクーリーは病気になったことがないので分からないんです。すみません。。
・その他
「お腹ポッコリのクーリーには御注意。」
クーリーを扱っていると、時々お腹が急に大きくなってその部分の色が薄くなり、緑掛かった色になる個体を見ることがあります。皆さんもこのような経験をしたことがある方もいることでしょう。・・・で、実はこれ、卵なんです。
しかし大抵の場合はそのまま産卵し、同じクーリー同士でも秒食です(^^;) ですが言い換えますと、繁殖が難しいとされるクーリーも、産卵までは比較的容易に行うことが出来るのです。ただその卵を発見するまでに何者かに食べられてしまうだけなのですが・・・。。
そして、なにが「御注意」なのかと言うと、クーリーの死亡率の中でもかなり上位に食い込んでいるのが、この卵が詰まって死んでしまうといったものなのです。(にょろ調べ)
つい先日も、卵詰まりが原因で☆になってしまった子がいます。今後の参考になってもらえればこの子も喜ぶと思い、特別に掲載させていただきました。
クリックで大きくなります。(こういったものが苦手という方は御遠慮下さい。)
右下、ちょうど肛門の辺りがら出ている物が卵です。お腹が大きくなった個体も後日掲載しますが、防ぎ手は未だ不明です。
自然に産卵してくれれば越したことはないのですが、胎生メダカ(グッピー等)に見られるように、初めて産卵する子にとっては修羅場のようです。